noshi’s diary

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殺人鬼は生まれつきなのか レザーフェイス-悪魔のいけにえ

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先日、レザーフェイス-悪魔のいけにえ(2017年)を観ました。

 

悪魔のいけにえは1作品目が1974年公開されたものです。40年以上も前なのに驚きですね。この作品は、やたらめったらと人がレザーフェイスの一家に殺される映画だったのを記憶しています。

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さて、今回観たレザーフェイス-悪魔のいけにえは、レザーフェイスの幼少期の頃を描いたものとなっています。

 

レザーフェイスがどのように誕生したかを知ることができる貴重な映画です。

 

一作目では標的とした人間をレザーフェイスやその家族がただ殺しまくる、まさに理由なき殺戮を繰り返すスプラッタームービーという感じでした。

 

こうした血が飛び散りまくる映画も嫌いではないのですが、なぜ殺人鬼になったのかの説明が欲しいというのがわたくしの本音。

 

レザーフェイスは生まれつきの殺人鬼なのか。

 

一作目を観たとき、これがわたくしの大きな興味でした。

 

レザーフェイス-悪魔のいけにえはそんな疑問に答えてくれました。

 

幼少期のレザーフェイスはジェド・ソーヤという名前で、ジェドは男4兄弟の末っ子。母親と祖父がいます。

 

この時のジェドは、いたって普通の5歳の男の子。誕生日にチェンソーをプレゼントされ、そのチェンソーである男を殺すように母親や兄弟から強要されますが、ジェドはチェンソーでその男を殺すことができないという描写があります。

 

つまり、この時点でレザーフェイス=ジェドは殺人鬼として微塵のかけらもないのです。この後、ジェドは更生施設に入ります。危険な家族から小さなジェドを守るための行政の働きかけだったと思います。ジェドは更生施設ではジャクソンと名前を変えています。

 

更生施設には精神疾患があるような若者がたくさんいましたが、更生施設にいるジェドは殺人鬼の気配もありませんし、親友もいました。それにジェドが女看護師に好意があるような描写もあります。

 

あることがきっかけでジェドは精神疾患のあるサイコな男と女のカップル、好意を持っている女看護師、親友とともに更生施設から逃げることになります。精神疾患のある男女カップルのほうが、逃走中に立ち寄ったレストランで銃で人を撃ち殺したりなど、よっぽど殺人鬼な振る舞いをします。

 

ほどなくして、サイコな男は、ジェドの親友によってひどい殺され方をされます。サイコな女は追ってきた保安官に射殺されます。保安官もけっこうなあくどいやつです。

 

ジェド、ジェドの親友、女看護師の3人は車で逃走する中、保安官によってジェドの親友は撃たれて死んでしまいます。またジェドも保安官による銃弾で顔面に大きな傷を負います。ジェドと女看護師は傷つきながら、なんとソーヤ一家にたどり着きます。ジェドたちを追いかけて、保安官もソーヤの家に来ます。そこでジェドはチェンソーを渡され、保安官と女看護師を殺してしまいます。好意を持っていたはずの女看護師をいとも簡単にです。その後、ジェドは女看護師の皮膚で作ったマスクで顔の傷を隠します。これがレザーフェイスの誕生です。

 

ジェドが殺人鬼になったのは家族、とりわけ母親の影響が大きかったように思えます。家族がまともだったら、彼が殺人鬼レザーフェイスとなることはなかったのか、それともそうなる運命だったのか、そんな複雑な思いを抱いた作品でした。