noshi’s diary

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Abenomics

Abenomics(アベノミクス

今年2013年の流行語大賞にもノミネートされたワードです。よくわからないまま、過ごしてきました。

なんとなく、経済を良くすること、経済がよくなること、こんなイメージを抱いていました。調べれば、ある程度のことが分かります。

アベノミクス、これは造語です。

安倍晋三内閣(アベ)が打ち出した経済政策(エコノミー)、このふたつを掛けあわせて作られた造語なんです。

さて、問題は経済政策の内容です。アベノミクスには「3本の矢」といって、大きく3つの経済をよくするための政策があります。今の日本はデフレといって、物価が安い状態です。物価が安いので物は売れそうですが、売れたところで、売上単価は低いです。その結果、販売店で働く人達はお給料が上がらない、お給料が下がる、場合によってはリストラなんてもこともあります。給料が上がらなかったり下がったり、リストラされたりする人がどうなるか。買い控えという行動をとるようになります。そうなると、モノが売れなくなります。こうした悪循環の状況がデフレです。

このデフレを脱却するために打ち立てた政策がアベノミクス3本の矢です。

政策の具体的内容は調べていただければ分かりますが、簡単にまとめると、

1.公共事業

2.金融緩和

3.成長戦略

の3つを指針として、実行していくことでデフレ脱却を目指すことが狙いです。

1の公共事業は全国に道路や橋、港などを造ったり直したりする工事を注文すること。

こうすることで、雇用が生まれ、お給料を貰える人が増えます。お給料をもらえば、買い控えは解消され、買い物をするようになります。買ってもらったお店は当然売上がアップします。売上アップからの給料に反映。といった感じで、個人の購買意欲アップとともに商業の売上アップを期待する政策です。

2の金融緩和。これは、日本銀行が民間銀行が持っている国債(国の借金証文)を買い取って、その代金を民間銀行に支払うこと。

民間銀行は借金の証文を日銀に売ったことで、現ナマ(お金)を手にすることになります。でも民間銀行は現ナマをもっていても有効活用しなければ、儲けはでません。そこで、民間銀行はどうするか。企業、個人にお金を貸すことで儲けようとします。お金を借りた企業は、そのお金を使って工場を立てたり、運転資金に回したり、社員を増やしたりができるようになります。個人でお金を借りるケースで言えば、一番あるのは一軒家、マンションの購入があるでしょう。

結果的に、社会全体で投資や買い物を増やすことが狙いといえます。

3の成長戦略。アバウトな単語のため、単語からはすぐに想像つきませんが、これは、たとえば、企業が活動するにあたって、活動の支障になるようなルールを和らげたり、大きく成長発展しそうな産業に政府が介入して、その産業を支援したり育てたりして、産業の発展を目指すものと言えます。

結果的に、産業発展→雇用の生まれ→お金とモノの還流、こうしたサイクルの実現をめざすことになり、デフレの脱却を可能とするものとなっています。

いいことばかりのように聞こえますが、悪いことはないのでしょうか。

アベノミクス3本の矢の政策実施にともなって、国は多くのお金を必要とします。たとえば、国が公共事業を注文するときはお金が必要です。そのお金はどこから得るのでしょうか?来年の予算で足りるのでしょうか。それとも外国の人たちに国債を発行して借りるのでしょうか?

借金大国日本が、尚借金するなんて恐ろしいすぎる。

心配なのは、借金返せるのでしょうか?企業が成長してお金を儲けて、企業が税金をちゃんと収めてくれないと、国にお金が入ってこないこと。企業がこの不況でどんどん潰れしまえば、納税者が減ってしまい、税金いただけるお相手どんどん減ってしまって、破綻しそうぜよ。