洋ドラと邦ドラのどちらが凄いか。これを語るのはとても難しい。 想定される評価の基準となるものを以下に列記してみた。
- 出演者の演技力
- 制作費
- 視聴率
- 脚本(構成と台本のセリフも含む)
- 出演者の魅力
- 制作スタッフ
今回は、出演者の演技力、制作費に絞って考察してみる。
出演者の演技力
演技力はドラマの良し悪しを決める、とても重要な要素だと思う。 出演者のセリフ、そのシチュエーションにあう絶妙な演技を通じて緊迫感、臨場感を醸し出したり、見る人を感動させたりすることができるから。この点で言えば、洋ドラも邦ドラも甲乙つけがたい。
制作費
制作費がかかってもドラマや映画問わず駄作(B級、C級)作品は確かにある。 有名な監督さんであっても駄作はある。制作費=高視聴率ということにはならない。 邦ドラと洋ドラの1話ごと平均データがある。
【邦ドラの1話平均の制作費】
NHK大河ドラマ | 約6000万円(年間約30億円) |
民放ドラマ | 2000万~5000万円 |
NHK朝ドラ | 800万円(週4000万円) |
フジ昼ドラ | 300万円(週1500万円) |
【洋ドラの1話平均の制作費】
地上波のドラマ | 約3億円 |
ケーブルTVのドラマ | 約2億円 |
明らかに洋ドラのほうがお金をかけている。 当然、制作費には出演者や制作スタッフなどへのギャラや撮影に使用する機材など多くの経費が含まれているが、制作費が高くなる理由のひとつには、出演俳優へのギャラの問題もある。
【洋ドラの俳優ギャラ】 1.ジョニー・ガレッキ ジム・パーソンズ ケイリー・クオコ 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』 100万ドル(約1億1千万円)
2.マーク・ハーモン 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』 52万5000ドル(約5,700万円)
3.ケヴィン・スペイシー 『ハウス・オブ・カード 野望の階段』 50万ドル(約5,400万円)
4.マリスカ・ハージティ 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』 40万ドル(約4,350万円)
5.エレン・ポンピオ パトリック・デンプシー 『グレイズ・アナトミー』 35万ドル(約3,800万円)
6.ジュリー・ボーウェン 『モダン・ファミリー』 19万ドル(約2,040万円)
7.アンジー・ハーモン 『リゾーリ&アイルズ』 18万5,000ドル(約2,010万円)
8.ケイト・ウォルシュ 『Bad Judge』 17万ドル(約1,850万円)
9.ケリー・ワシントン 『スキャンダル 託された秘密』 15万ドル(約1,630万円)
10.ジュリア・ルイス=ドレイファス 『Veep』 15万ドル(約1,630万円) (海外ドラマNAVI)
邦ドラの俳優ギャラ
玉山鉄二 140万円~200万円 岡田准一 150万円~250万円 堺雅人 100万円~250万円 西島秀俊 150万円~250万円 堤真一 160万円~250万円 木村拓哉 80万円~250万円
明らかに洋ドラの俳優さんたちのほうがギャラ高し。アメリカでは、一話あたり一億円を超える俳優さんがざらにいるということだ。なぜこれほどまでの違いが出るのか検討つかない。本気度が違うのか。国民性の違いなのか。 洋ドラをみていていつも思うことは、コメディと恋愛ドラマを除けば、チープな感じがしない。とにかく細部までこだわっている。その姿勢と意欲、熱意が感じられるから、洋ドラを見続けることができると自分は思う。