noshi’s diary

ゲームの事、映画やドラマ、思いついた事、プログラミングの事、雑記的なことを書いています

ウイルス感染の怖さと人の怖さが入り混じった映画「IT COMES AT NIGHT」

世界的な蔓延を見せるコロナ禍による影響が深刻です。


不要不急の外出の自粛もあいまって、家で過ごす日が以前に比べて多くなっています。


家の中では、いろいろな過ごし方があると思いますが、私としては映画やドラマに耽る時間ができ、いい意味でストレス発散になっています。

 

ということで、今回は週末に観た作品「IT COMES AT NIGHT」について少し。

 

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この作品のタイトルは「IT COMES AT NIGHT」。

 

読んで字のごとく、直訳すると「それは夜にやってくる」です。

 

タイトルからホラー感が漂っていますが、幽霊や怨霊が出てくるような映画ではありません。実はこの作品は、ウイルス感染から逃れるため、山奥にこもった一家のお話なんです。

 

 ざっくりとしたストーリー

作品中では、ある一家がその山奥に住んでいる家に越してきます。その一家が感染していないことを確認し、山奥に住んでいる家族は好意を持って彼らと一緒に共同生活を始めます。その後、しばらくは良好関係の中、日々は過ぎますが、あることがきっかけで、その引っ越してきた家族の子どもが感染した可能性があることがわかります。すると、それまでの関係が無かったかのように山奥に住んでいた家族の態度が一転します。感染した子ども共々、家から追い出すだけで済みそうなものですが、結果、銃で殺してしまいます。そして、山奥に住んでいる家族の子どもにも感染者が出てしまいます。その子も結局は死んでしまいます。

 

怖いのはウイルスよりもむしろ人間か

ウイルス感染がらみの映画としては、ウイルス感染症によって大勢の方が死んだり、経済活動の自粛による経済の混乱・破綻が起きたり、あるいはワクチンを作るために奔走したりといった内容のものを想像しますが、この作品はウイルス感染による死よりもむしろ、人間の怖さに焦点を当てているような作品です。

 

人間の怖さを感じられる場面はいくつかありましたが、特に怖いと思ったのは感染を疑われたら多くのことを詰問された挙句、場合によって疑われた者が殺されるという点です。

 

このウイルスに感染すると100%死んでしまうように描かれています。また特効薬もありませんでした。冒頭部に山奥に住む家族の祖父がウイルスに感染しているシーンがあるのですが、祖父の姿はまるでゾンビのような感じでした。すぐに火葬されてしまい人に襲い掛かるシーンもなく祖父がゾンビかどうかは不明でしたが。

 

この映画では、自分の身近にいる人のウイルス感染を目の当たりにします。当然、特効薬もないので看病したり、隔離室で隔離するといった猶予もない状況です。

 

このような状況に直面した場合、私たちは何ができるのかということを考えさせられます。

 

私個人としては、次の2点をまず考えることだと思いました。

 

1.感染してしまった事実を受け入れること
2.感染被害を拡大させないため最もベターな判断すること

 

2については、なにがベストがわからないのでベターとしました。今回の作品では感染拡大を防ぐために殺すという判断です。この判断をできる方はどれくらいいるでしょうか。

 

終わりに

IT COMES AT NIGHTのタイトルの「IT」って主語としては「それ」ですが、ITという単語が何を示しているのかは人それぞれの受け取り方も知れないですね。例えば、ITは人を死に至らしめるウイルスかもしれないし、突如訪れる不幸を指すのかもしれないです。

 

最近はコロナウイルス関連のニュースばかりです。特に日々感染者が新たに何人確認された、集団感染があったとか、自粛要請とか。


先が見えない状況で不安なことばかりですが、いつか明るい日が見られることを期待しつつ日々を過ごしたいと思います。余談ですが、なぜかウイルス感染にちなんだ映画が今観られているそうです。

 

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